A7075Sをダイレクトに削り出し、複雑な形状はスライド機構の代わりに置き駒対応することでコンパクトな金型となり、本型と劣らない品質で、納期的にもコスト的にもメリットがあります。
また試作、開発製品をよりサポートできるよう3Dプリンターを新たなサービスとして導入しました。
削り出し(切削加工)よりも製作日数が短縮になり製作段階において大きな効果を発揮します。お気軽にご相談ください。

 

本金型(量産金型)と試作金型

プラスチック製品を大量生産するための金型(本金型)は、量産ロットに応じた硬度の鋼材を使用します。

NAC材や調質鋼、焼入れ鋼など、硬度の高い材質を使用し、何十万ショットも成形できるような耐久性が求められます。
試作金型は、試作段階や量産小ロット用の金型として1個~1,500個程度のプラスチック成形に適するように、鋼材ではなく高強度のアルミ材を加工して製作します。
リードタイムやコストを大幅に短縮し、形状や素材など一部制限はあるものの、品質や寸法精度は量産型と同等です。
FFF 3Dプリンティング(熱溶解積層法(fused filament fabrication))は、熱可塑性材料を加熱されたノズルから押し出して、
レイヤー(層)ごとに造形物を作成する積層造形(AM)プロセスです。
削り出しの試作製作よりも時間とコストを節約します。部品開発、金型製作前の製品開発の支援に役立ちます。

 



デイテクでは、特に小ロット量産に対応する試作金型を「量産小ロット金型」とし、一般的に言われる「試作金型」とは異なる「1~10,000個」程度対応する金型製作において、独自のノウハウを積んでいます。

試作品にしては量が多い

切削加工では難しい形状、樹脂材料

本製品にしてもロット数が少なく量産までに至らない


このような場合、毎回樹脂切削で対応する場合と比較すると、コストはおよそ半減します。

小ロット量産金型の独自技術

デイテクで製造する試作金型は、アルミ型とはいえ製品精度は本金型(量産型)と同様以上の精度(±0.02~±0.05)です。
型の材質となるアルミ材は金型用アルミ(75クラス)を使用しておりますので、アルミ材といっても一般のアルミとは硬度・切削性等が大きく違います。


161024_03

アルミ金型は、切削加工・放電加工でダイレクトに削り出し、コスト面・納期面で圧倒的な優位性があります。

型彫放電加工、細穴放電加工などの特殊加工も得意とし、精密で複雑な形状を実現

モールドベースのキャビ、コア部にA7075Sアルミプレートを活用してコストダウン

量産にも十分対応でき、PPSG(スーパーエンプラ)も問題なく成形

 




161024_05

金型の開閉は左右または上下にしか動かず、通常の金型の動きでは抜けない形状をアンダーカットと言います。
デイテクでは、置き駒を利用することでコンパクトな金型を実現しています。

また、形状変更が見込まれる部分については予めブロック化し、金型の形状変更にも柔軟に対応します。

置き駒方式の採用により、切削時間・放電時間を短縮

形状変更にも柔軟に対応

複雑な形状でもコンパクトな金型を実現


161024_07

カセット金型は、金型の製品に関わる部分はカセット式として交換できるようにし、共用できる部分は共用する金型です。
共用部分は自社で規格化しており、短納期・低コストで金型の製作が可能です。

金型の必要部分のみ製作するため、工期短縮・低コスト化

材料費の低コスト化、保管スペースの省スペース化

小ロット生産向き

 




試作金型といえども、10,000ショットの耐久性があります。
高速マシニングセンター、リニア放電(型彫放電、ワイヤーカット放電)加工機など最新の工作機械で金型用A7075S素材を使い、量産品同等の品質を目指しています。
納期・品質・コストのあらゆる課題に挑戦しております。



161024_09


161021_04

ATC(Automatic Tool Changer)・付加軸を備えた型彫放電加工機で、切削では難しい微細形状やヘリカル形状に対応します。
自社で電極を分割して制作し、ATCによって金型製作の自動化を図っています。

どのようなご要望でもお聞かせください。

 

 




221125_02


2ヘッドノズルを搭載した3Dプリンターを新たなサービスとして導入しました。

金型に採用する製品の試作や形状確認に活用して頂いたり、
デザイン画からの製品製作の際に手軽に活用できます。

弊社では部品加工の削り出して部品製作する切削加工と
3Dプリンターで製作する2通りを各自の長所にあわせて選択して頂けます。

 

特徴

2ヘッドノズルを搭載(異なる材料を同時に造形が可能に)
サポート部分の材質が水に溶けるので、
造形したサポート残りがなく造形可能になりました(図1)
造形用の樹脂は各樹脂素材に対応できます

 

 

3Dプリンターのサポート=「造形物を支える部分」のことです

造形は薄い層を地上から積み重ねて形状を作り出します

品物の形状により空中にいきなり作り出すことはできないので
【サポート】と呼ばれる土台を同時にプリントしていきます

このサポート材が製品と同じ材料で造形するタイプと
製品材料とサポート材が別の材料で製作できるタイプがあります

 

221213_01

 

製品の形状確認用には、削り出しにて製品試作
Ultimaker3Dプリンターによる製品形状確認
サポート残りの解消により細かい部分の造形もプリントが可能になりました。

 

  メリット デメリット
切削 ・寸法精度がよい
・成形品にちかい面粗度
・3Dプリンターに比べて加工時間が長くなることが多い
・製品形状により5軸加工機、張り合わせが必要
・コストが3Dプリンターより嵩む場合がある
3Dプリンター ・製作する形状に限界が無い
・切削加工よりコストが抑えられる
・納期短縮
・寸法精度は切削程は精密ではない
・成形品に比べて面粗度は粗い

 

3Dプリンタ-を活用した製品形状製作プロセス

試作金型や、新規参入での製作時には、まず製品の形状確認が重要になります。
形状承認後に金型設計になりますので、実物を削り出しか又は、3D造形にて形状承認がベースとなっています製品の2D図面、または実物にて測定3Dデータを製作致します。
実物からの際は完全再現ではなく、仕様を満たした復元を致します。

 

3Dプリンター活用例

試作品 (プレゼン用などの為の模型)
意匠確認 金型製作前の動作確認用の試作、3Dプリンターにてスピーディ-に試作可能
金型 金型製作前の製品設計の確認

 

 



株式会社デイテクへのお問い合わせ

1個からお気軽にご相談ください!